2010年5月12日水曜日

ワット・アルン【暁の寺】(王宮/デュシット/チャイナタウン】

アルンとは「暁、曙光」の意味。
三島由紀夫の小説『暁の寺』はこれをモチーフに書かれたものだ。
この寺をバンコクの数ある寺院の中でも傑出した存在としているのは、
高さ75㎝の大仏塔だ。
表面には、色鮮やかな中国製の陶器の破片がびっしりと埋め込まれており、
陽の光を浴びてキラキラと輝く様は、ため息がでるほどの美しさだ。
とくに、朝日を浴びた姿は神々しいまでに美しく、それは暁の寺という名前の由縁にもなっている。
また、沈む夕日を背景にオレンジ色のシルエットが浮かび上がる夕暮れ時のすがたも趣がある。
塔には急な階段がめぐらされ、上まで登れるようになっている。
上からはチャオプラヤの流れとバンコクの街並が一望のもとだ。

創建はアユタヤ時代。トンブリー王朝時代はワット・プラ・ケオのエメラルド仏が安置されており、王室の守護寺院だった。
その後、ラタナーコーシン朝になって大改修が行なわれ、ほぼ現在の形になった。
本堂は、きらびやかな大仏塔に圧倒されて影が薄いが、大仏塔の正面、向かって右側に建っている。
中には、ラオスからもたらされたアルン仏が安置され、本尊の台座の下には、本堂を建立したラマ2世の遺骨も納められている。
伝説上の鬼、ヤック像が入口を守り、本堂を取り巻く回廊には120体の仏像が並べられている。

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